あらすじ
義理の娘・久美子が、恋人・野沢の借金の返済に行ったまま、金額不足で人質になっていると聞いた志津子は、取り敢えず急いで銀行に向かい口座の全額を引き出し、あわてて駆けつけるものの借金の金額には及ばず、彼女もろとも淫獣たちの餌食になってしまう。しかも、その中には久美子の父に融資を断られ、逆恨みをしている野沢の姿もあった。車に乗せられたふたりは、とある屋敷へ。強制放尿、ロウ責め…。辱めのあげく、志津子の機転により、ふたりは野沢を丸め込み、座敷牢を抜け出したのだが…。
作品考察・見どころ
本作は、緊縛という様式美を通して人間の根源的な業と美意識を追求した、耽美主義の極致です。静謐かつ暴力的な映像美は、観る者を陶酔の淵へと誘います。光と影が織りなす構図の中で、肉体が縄によって再構築されていく過程は、単なる悦楽を超越し、精神の極限状態を浮き彫りにする芸術的な崇高さを放っています。
主演の早見舞が見せる、苦悶の果てに漂う恍惚とした表情は圧巻です。支配と服従の境界線が崩れ去り、魂が解放される瞬間を、彼女の鋭い眼差しが見事に体現しています。人間の内奥に潜む残酷なまでの美しさを、ここまで生々しく、かつ濃密に昇華させた映像体験は、今なお色褪せない鮮烈な輝きを放っています。