本作の圧倒的な魅力は、低予算という制約を逆手に取った凄まじい熱量と、血飛沫が舞う惨劇を突き抜けたコメディへと昇華させる強烈な作家性にあります。伝説的異才ロイド・カウフマンの参戦が象徴するように、ジャンル映画への偏愛が全編から溢れ出しており、観客の常識を心地よく破壊するその衝動は、まさに映像による純粋な解放と言えるでしょう。
主演の志保が放つ身体を張った怪演は、凄惨なはずの光景を多幸感あふれるエンターテインメントへと変貌させています。泥臭く剥き出しの情熱が放つ輝きにこそ本質があり、映画とは本来これほどまでに自由で、理屈抜きに魂を揺さぶるものなのだと再認識させてくれる、表現の原風景が詰まった傑作です。