あらすじ
ハーヴィーは、人気クイズ番組『21』の勝ち抜きチャンピオン。しかし視聴率を気にするスポンサーによって、名門出身の若くハンサムな挑戦者と交代させられて……。アメリカで実際に起きたTV界のスキャンダルを基に、メディアの内実を描くサスペンス・ドラマ。
作品考察・見どころ
ロバート・レッドフォード監督が放つ本作は、テレビという装置が持つ魔力と、それに魅了された人間たちの道徳的破綻を冷徹かつ優雅に描き出しています。特筆すべきはレイフ・ファインズとジョン・タトゥーロの対照的な名演です。名門の矜持と虚飾の間で揺れるヴァン・ドーレンと、システムに翻弄されるエキセントリックなスタンペルの対比は、知性すらも消費財に変えてしまう大衆文化の残酷さを鮮烈に浮き彫りにしています。
映像が捉える1950年代の華やかなスタジオの裏側には、真実を犠牲にしてでも成功を求める人間の業が渦巻いています。本作は単なる過去のスキャンダルを描くにとどまらず、誠実さと名声のどちらを選ぶかという普遍的な問いを観客に突きつけます。脚本の緻密な構成と、静かな緊張感が持続する演出は、知的好奇心を激しく刺激し、最後まで目が離せない極上のエンターテインメントへと昇華されています。
興行成績
製作費: $31,000,000 (47億円)
興行収入: $24,822,619 (37億円)
推定収支: $-6,177,381 (-9億円)
※製作費・興行収入はTMDBのデータを参照しています。収支は(興行収入 - 製作費)で算出したFindKey独自の推定値であり、広告宣伝費や諸経費は含まれません (1ドル=150円換算)。