男たちに襲われながらも、ただひとり生き残った高校生ミサ。男たちは無惨な死体となっていた。この猟奇事件を報道するマスコミは“魔女狩り“を始める。苦悩を深めるミサは、親友の助けを得て、報道のウソを証明しようとし……。
加藤夏希が体現する黒井ミサの、冷徹さと危うい美しさが同居した圧倒的な存在感こそが本作の白眉です。単なるホラーの枠を超え、ゴシックな美学を追求した映像美が、観る者をオカルトの深淵へと誘います。光と影を巧みに操る演出は、若き魔女の心の機微を雄弁に物語り、観客の感性を鋭く刺激してやみません。 物語の核にあるのは、異能を持つ者が背負う宿命と、他者との繋がりに飢える切実な孤独感です。大谷みつほや高野八誠ら共演陣との火花散るような心理戦が、静謐な空気感の中に鮮烈な熱量をもたらしています。映画という媒体でしか成し得ない幻想的かつ退廃的な世界観は、現代を生きる私たちの心にも深く突き刺さることでしょう。
監督: 鈴木浩介
脚本: 古賀新一 / 小林弘利
制作会社: Tsuburaya Entertainment / Toei Video Company / GAGA Communications