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増田こうすけが生み出したシュール極まる世界観を、映像という枠組みで見事に昇華させた本作は、ナンセンス・ギャグの真髄を射抜いています。あえてチープさを強調した演出と、計算し尽くされた絶妙な「間の悪さ」が、視聴者の予測を軽々と裏切り続けます。この混沌としたリズムこそが、理屈を超えた爆発的な笑いを生む本質的なエネルギーなのです。 原作の持つ静止画的な魅力を損なうことなく、映像ならではの「時間軸の支配」を加えた点が白眉と言えます。コマの間にある空白を、音声とカット割りで肉付けすることで、紙の上では表現しきれなかった聴覚的な違和感を増幅させています。メディアの特性を逆手に取り、不条理を具現化したその手法は、短編アニメーションの新たな可能性を提示しています。
監督: 大地丙太郎
制作会社: DAX Production