本作の真髄は、寿司が人を襲うという究極のナンセンスを、狂気的な熱量で描き切った独創性にあります。井口昇監督特有の、悪趣味なまでの過剰なスプラッターと特撮愛が融合した映像美は圧巻です。常識を置き去りにした怒濤の展開が、観客の固定概念を心地よく粉砕してくれるでしょう。
主演の武田梨奈が見せる本物の空手アクションは、この荒唐無稽な世界観に驚くべき説得力を付与しています。彼女のストイックな動きと、松崎しげるの放つ濃厚な存在感がぶつかり合う様は、まさにジャンルの境界を超えた奇跡の調和です。食への愛憎が爆発する狂乱の宴を、ぜひその魂で体感してください。