ジャクリーン・ビセットとキャンディス・バーゲンという二人の名優が火花を散らす、女性同士の魂の相克が見事です。文学的野心と商業的成功、知性と大衆性という対極の道を歩む親友同士の、数十年にわたる羨望と愛憎。その繊細な心理描写は、単なる友情物語を超え、自立して生きる女性の孤独と気高さを鮮烈に浮き彫りにしています。
巨匠ジョージ・キューカーが贈る洗練された映像美とウィットに富んだ対話は、まさに円熟の極み。時間の経過とともに変化する美意識と、決して揺るがない情熱の対比が、観る者の人生に深い共鳴を呼び起こします。互いを鏡として魂を研磨し続ける二人の姿は、真に豊かな人生とは何かを問いかける、至高の人間ドラマです。