スコットランド出身の人気シンガー・ソングライター、ルイス・キャパルディの軌跡に迫る貴重なドキュメンタリー。
本作が放つ圧倒的な魅力は、煌びやかなポップスターという虚像を剥ぎ取り、一人の青年としての「脆弱さ」を冷徹なまでに曝け出した誠実さにあります。世界を席巻するユーモアの裏側に潜む凄まじい創作の重圧や、身体的な苦痛を伴う葛藤を映し出すカメラは、観客に成功の代償としての孤独を突きつけ、深い共感を呼び起こします。 単なる成功譚ではなく、自身の心と向き合い続ける姿を克明に記録した本作は、現代を生きる全ての人の魂に共鳴する普遍的なメッセージを孕んでいます。彼が絞り出す歌声に込められた苦悩と、そこから立ち上がろうとする意志が、映像を通してダイレクトに心へと突き刺さる、震えるほど人間臭い傑作ドキュメンタリーです。
監督: Joe Pearlman
制作: Alice Rhodes / Sam Bridger / Isabel Davis
撮影監督: Sebastian Feehan
制作会社: Pulse Films / BMG