あらすじ
主従関係にありながらともに育ち、友情を育んだ2人の男。だがやがて彼らは、戦乱に揺れる李氏朝鮮で敵同士として再会を果たすことになり...。
作品考察・見どころ
身分を超えた絆が、階級社会という残酷な現実によって血塗られた確執へと変貌していく。本作の最大の魅力は、カン・ドンウォンの流麗な剣術と、パク・ジョンミンの歪んだ情念が火花を散らす凄まじい熱量にある。主従でありながら友であった二人の対峙は、単なる復讐劇を超え、時代に翻弄される個人の尊厳を激しく問いかけてくる。
映像演出も圧巻だ。パク・チャヌクが脚本に関わっただけあり、鮮烈な色彩と冷徹な構図が、戦火の悲惨さと身分制度の不条理を浮き彫りにする。特に、チャ・スンウォン演じる王の傲慢さが、名もなき民の献身を嘲笑うかのような構造は見事だ。制度という鎖を断ち切り、自由を求めて足掻く者たちの魂の叫びが、圧倒的なスケールで結実している。