若松孝二監督が放つ本作は、1970年代の混迷する政治情勢と、人間の根源的な欲望が激突する地点を描き出した衝撃作です。密室という極限状態の中で、革命の理想と肉体の生々しさが入り混じる演出は、観る者の倫理観を激しく揺さぶります。モノクロームの映像が捉える乾いたエロスは、時代特有の焦燥感を鮮烈に焼き付けています。
香取環ら俳優陣の、剥き出しの演技が体現する生命の叫びは圧巻です。政治的敗北の予感に震えながら、性と暴力によってのみ自己を証明しようとする若者たちの姿は、普遍的な孤独と抵抗のメッセージを突きつけます。観る者の内面に深い爪痕を残す、あまりに純粋で過激な映像体験に、ただ圧倒されるはずです。