本作が放つ魅力は、ホラーの不気味さとコメディのナンセンスさが予測不能に衝突し、絶妙なカオスを生み出す点にあります。観客の虚を突く演出は、恐怖を笑いに昇華させるインド映画特有の熱量に満ちており、ジャンルの枠を超えた純粋な娯楽としての解放感をもたらしてくれます。
さらに、名優ダルメンドラが放つカリスマ性と、ラージパール・ヤーダヴの職人芸的な演技の応酬は見逃せません。ベテランが全力で挑む滑稽なやり取りは理屈抜きに楽しく、スクリーンの隅々まで作り手のサービス精神が息づいています。理屈を捨てて没入できる、生命力あふれる一作です。