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本作の魅力は、極限状態における人間の滑稽さと切実な愛着の対比にあります。災害という緊迫した状況下で描き出されるのは、日常の延長にある家族の微細な摩擦です。リッキー・H・マラウとシティ・ファウジアが体現する、泥臭くも愛おしいやり取りは、観る者の心を一瞬で引きずり込む圧倒的な説得力を放っています。 システムが要求する迅速さと、割り切れない人間の感情が衝突する瞬間にこそ、本作の本質があります。絶望の中でなお消えない個人の「業」を、皮肉と温かさを交えて肯定する演出は、映像でしか到達できない多層的な感動を呼び起こします。非常時にこそ浮き彫りになる人間性の真髄を、鮮烈なリアリズムで突きつける傑作です。
監督: Anggun Priambodo
脚本: Prima Rusdi
音楽: Rama Paat
制作: Clarissa Tanoesoedibjo / Edwin / Lukman Sardi
制作会社: Vision+ / Palari Films