1969年という激動の時代の空気を色濃く反映した本作は、単なる官能の枠を超え、人間の内面に潜む空虚と破壊衝動を剥き出しにする衝撃作です。若者たちの出口のない閉塞感と、それを打破しようとする刹那的な熱量が、荒々しい映像表現によってダイレクトに叩きつけられています。
キャストたちの魂の叫びとも言える熱演は、観る者の倫理観を激しく揺さぶり、高度経済成長の影で置き去りにされた孤独を鮮明に浮き彫りにします。理由なき暴力の背後に透けて見えるのは、既存の価値観が崩壊していく時代の断末魔であり、今なお色褪せない尖鋭的な作家性が光る、映画史に刻まれるべき一作です。