新東宝の後期を彩る本作は、エロティシズムと暴力が交錯する究極のクライム・アクションです。主演の三原葉子が放つ、妖艶でありながらも気高い「女王蜂」としてのオーラは圧巻。彼女の圧倒的な存在感と、復讐に燃える冷徹な眼差しが、観る者を一瞬で闇の迷宮へと引きずり込みます。
さらに、名優・天知茂が醸し出すニヒルな色気とハードボイルドな佇まいが、作品に重厚な陰影を与えています。歪んだ欲望が渦巻く暗黒街を舞台に、運命に翻弄されながらも牙を剥く者たちの刹那的な輝きが、鮮烈な映像美で描き出されています。単なる娯楽作を超えた、人間の業を抉り出すような熱量に圧倒されるはずです。