“絶対的なあなたの存在が、私の心と肉体を壊してゆく...”
憧れの先輩ミキオと付き合うことができたレイ。ミキオは交際条件として「自分には人と違った趣味趣向があり、その全てを受け入れてほしい」と伝える。ある日ミキオはレイの放尿をスマホで撮影させて欲しいと要求する…。
本作が映し出すのは、現代社会の歪みがもたらす残酷な愛の形と、人間の尊厳を懸けた魂の葛藤です。扇情的なタイトルとは裏腹に、画面からは静謐な悲哀と剥き出しの孤独が漂います。主演の霧島さくらが魅せる、絶望の淵に立たされながらも射抜くような瞳の力強さは圧巻で、観る者の心に消えない爪痕を残します。 演出面では、デジタルな情報の冷徹さと、対照的に温もりを求める肉体の質感が対比的に描かれています。一度失われた誇りを取り戻そうとするヒロインの執念は、単なる復讐劇を超えた崇高な救済を予感させます。愛が痛みに変わる瞬間の美しさと残酷さを描ききった、現代の闇を照らし出す鋭利な傑作と言えるでしょう。
監督: 山内大輔
脚本: 山内大輔
撮影監督: 田宮健彦
制作会社: StarBoard