ジャン・ジャック・ルソーの魂の叫びを、クロード・ゴレッタ監督が静謐かつ力強い映像で捉えた本作は、内面の真実を剥き出しにする凄絶な美しさに満ちています。主演ロジェ・ジェンドリーが見せる、孤独と情熱が入り混じった眼差しは圧巻です。単なる記録を超え、一人が自己をさらけ出す痛みと崇高さを、観る者の心に鋭く突き刺します。
原作の自伝「告白」が持つ膨大な独白を、本作は繊細な光影によって見事に再構築しました。文字では捉えきれないルソーの呼吸や孤独な佇まいは、映像メディアだからこそ成し得た表現です。自己を語り尽くそうとする執念が、時を超えて鮮烈なリアリティを放つ至高のドキュメンタリーと言えるでしょう。