本作の最大の魅力は、モンゴル・ストレスを筆頭とするキャスト陣が放つ、計算し尽くされた「笑いの間」と圧倒的な熱量にあります。単なるコメディの枠を超え、身体表現と台詞回しが絶妙にシンクロする様は圧巻で、観客を理屈抜きに作品の世界観へと引きずり込む力強さに満ちています。
底抜けに明るい描写の裏側には、不条理な現実に翻弄されながらも逞しく生きる人間への讃歌が流れています。映像表現だからこそ成し得たテンポの良いカット割りは、登場人物たちの滑稽さと愛らしさを際立たせ、観る者の心に深い多幸感と明日への活力を与えてくれる珠玉の一本です。