哀川翔、志賀勝、夏樹陽子という、アクの強い三人が織りなす絶妙な化学反応が本作の白眉です。バブルの残滓が漂う混沌とした時代を背景に、法や倫理を嘲笑いながら巨悪を欺く彼らの姿は、単なる犯罪劇を超えた圧倒的なカタルシスを放ちます。哀川の冷徹な知性と、志賀の土着的な威圧感、そして夏樹の凛とした色香が、ナニワという戦場で異質な輝きを放っています。
金という暴力に知略で立ち向かう彼らが示すのは、どん底からでも勝負できるという泥臭くも崇高な生存本能です。強欲な権力者を罠に嵌めるスリリングな心理戦と、Vシネマ特有の熱を帯びた演出が、金に踊らされる人間の滑稽さを鮮烈に描き出します。社会の虚飾を剥ぎ取っていくような剥き出しの興奮こそが、本作が今なお放つ不滅の魅力と言えるでしょう。