日活ダイヤモンド・ラインの最年少スター、和田浩治の眩いばかりの生命力が画面から溢れ出しています。本作の白眉は、無国籍アクション特有の荒唐無稽さを洗練されたモダニズムへと昇華させた演出です。若き主人公が放つ銃弾は停滞した社会への反逆のメタファーであり、単なる娯楽作を超えた瑞々しい解放感を与えてくれます。
計算された構図とスピーディーな展開は、活動写真の真骨頂。笹森礼子の華やかさと、葉山良二が体現する大人の哀愁が重奏的な厚みを加え、犯罪ドラマに詩的な情趣を添えています。銃声の中に青春の焦燥と美学が凝縮された傑作。観る者の魂を射抜くような、妥協なき映像美の応酬をぜひ体感してください。