台湾映画界において、緻密なプロットと圧倒的な映像美を誇るジャンル映画の先駆者として君臨するのが、興揚電影(ライズ・ピクチャーズ)です。ベテランプロデューサーの唐在揚(デヴィッド・タン)が率いる同社は、従来の台湾映画のイメージを覆す、冷徹かつ重厚なスリラーや社会派ドラマで頭角を現しました。
特に、新鋭チェン・ウェイハオ監督と組んだ『目撃者 闇の中の瞳』や、SFとサスペンスを高度に融合させた『緝魂:帰らぬ魂』では、予測不能な展開と人間心理の深淵を浮き彫りにする演出で、国内外の映画家や批評家から熱狂的な支持を獲得。また、聴覚障害者学校での実話を基にした『少年と少女(原題:無聲)』では、社会の構造的問題に切り込む勇気ある物語を提示し、観客に深い衝撃と洞察を与えました。
同社の強みは、妥協のない作家性を追求しながらも、観客を惹きつける商業的なエンターテインメント性を高次元で両立させるプロデュース手腕にあります。台湾から世界基準のコンテンツを送り出すハブとして、アジア映画の新たな可能性を切り拓き続ける、業界屈指の重要プロダクションです。