セクション・エイトは、映画監督のスティーヴン・ソダーバーグと俳優のジョージ・クルーニーによって2000年に設立された、2000年代前半のハリウッドを象徴する気鋭の製作会社です。同社の最大の強みは、作家性と商業性の高度な融合にあります。『オーシャンズ11』シリーズに代表される、豪華キャストを配した華やかでスタイリッシュなエンターテインメントで世界的な成功を収める一方、クリストファー・ノーラン監督の『インソムニア』や、社会派ドラマの傑作『シリアナ』など、知的な刺激と重厚なテーマを併せ持つ作品を次々と世に送り出しました。ワーナー・ブラザースとの強固な提携関係のもと、クリエイターが主導権を握る「クリエイティブ・ファースト」な製作体制を貫き、インディペンデントの精神を持ちながらメジャーの資本を動かす稀有な立ち位置を確立。2006年にその役割を終え解散しましたが、洗練された「大人のための映画」を追求し続けたその姿勢は、現在の映画製作のモデルケースとして今なお業界内で高い評価を得ています。