リチャード・ウー
血沸き“脳”躍る、驚愕サイコサスペンス! 脳科学で殺人鬼は創れるか!? これは、天上でも書物の中でもなく...... 現実に始まった“神”と“悪魔”の戦い!!! “写真家”と“音楽家”――二つの猟奇事件を解決した 鐘巻と油小路だったが、その直後、第三の殺人者が出現した。 “音楽家”の処刑道具・ファラリスの牡牛に隠された手がかりから、 二人は次の殺人者は、警官を標的にする!と推理する。 日本転覆を策したカルト教団教祖・神宮正義がいう “殺人のつぎたし話”の意味するものとは!? すべての殺人は、神宮の預言通り、つぎたされつながる “バトンリレー”.........“つぎたし話”だったのか!!?
リチャード・ウー氏が描く本作の神髄は、脳科学という冷徹な知性と、猟奇的な情念が激突する地点にあります。単なる犯人探しに留まらず、教祖・神宮が提唱する「つぎたし話」という概念を通じて、悪意がバトンリレーのように連鎖していく恐怖を、背筋が凍るような筆致で描き出しています。 特筆すべきは、神と悪魔の戦いという壮大なテーマを、現代の歪みへと着地させる圧倒的な構想力です。過去の処刑道具が次の悲劇を予言するピースへと変わる瞬間、読者は知的な興奮と共に、理性の崩壊を体験するでしょう。人間の脳という聖域を舞台にした、魂を揺さぶる至高のサイコサスペンスです。